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突然のエルピオでんきの事業停止。安さと安全性を両立した善後策を考える。


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突然のエルピオでんきの事業停止


エルピオでんきを利用されていた方にはまさに青天の霹靂でしたね。

2022年3月27日、突然飛び込んできたエルピオでんきからの「【重要】電力供給事業停止のお知らせ」。一瞬新手の迷惑メールかと思ったくらい、にわかには信じられませんでした。電力供給会社が事業停止になることがあるのだと。

ただ、この事実からわかることは、エルピオでんきのこれまでの企業努力。不採算と紙一重の攻めた価格設定で、電力業界に一石を投じてくれたことに対し感謝を申し上げたいと思います。


とはいえ、消費者としては電力がないと生活が成り立たないので、次なる電力会社を検討する必要があります。エルピオでんきに勝るとも劣らない電力供給会社はないものか、探してみたいと思います。


善後策を検討する


ここでは、私の住む九州地区・電力使用量400kWh世帯(3-5人家族程度)の前提となりますが、簡単な比較表を作成して、どの電力会社に切り替えるのが良いか、善後策を検討していきたいと思います。皆様が電力会社を検討する際の切り口のご参考になれば幸いです。


切り口①コスト


何はさておいても、コストの安さに勝る基準はありません。この考察では、月間使用料と合わせて各社プロモーション(乗り換え特典)も交えて検討していきます。


※品質面が一番に来ないのは、電力は各地区キー電力会社と同じ送配電ネットワークで全く同一の電力品質にする仕組みになっているためです。


なお、コスト比較をする上ではエネチェンジのような比較サイトが便利です。

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切り口②契約の縛り


より安い電力会社が見つかったら乗り換えたくなるのが優良消費者の当然のサガ。そのときに現行契約の縛りがあって乗り換えられなかったり、違約金が発生して結局損をしてしまったりしてはもったいないですよね。契約前にそんな縛りがないか、確認をしておきましょう。


切り口③経営母体


今回の反省を活かして、経営母体にも注目してみることにしました。コロナ影響やウクライナ情勢のような不測の事態に陥った際にこそ、経営母材企業の体力によってそのサービスの存続が決まると思います。生活インフラの肝ですので、絶対的に国がサポートをしてくれて、電力供給を受けられなくなるという事態には陥らないということはわかっていますが、今回のように契約先要因で切替を迫られるのは、少し慌ててしまうし、生活のリズムを崩されるので、極力避けたいと考えています。


以上、3つの切り口を大枠として、作成した比較表がコチラです。

※情報は2022年3月30日現在のものです。

※年間料金はポイント還元をザックリ反映しています。(1pt=1円前提)

※切替特典は、エネチェンジ経由のものは(エネ)と記載しております。

※切替特典を受けるためにには一定の条件があります。(10ヶ月以降継続など)

※西部ガスでんきのガス代、ENEOSでんきのガソリン代割引は、料金に反映していません。

※各項目でのTOP5を赤太字にしています。


【まずはコスト】

電力事業者料金体系
(円/kWh)
月間料金
(400kWh)
ポイント還元年間料金
(円)
切替特典1年目料金
エルピオでんき基本料金0円
22.91円
9,164円109,968109,968
九州電力基本料金1,188円
0-120kWh:17.46
120-300:23.06
300-kWh:26.06
10,040円120,480120,480
西部ガスでんき基本料金957.41円
0-120kWh:17.40
120-300:23.00
300-kWh:24.89
9,674円200円1pt
楽天ポイントや
dポイント等
115,512デジタル
ギフト
5,000円分
110,512
ミツウロコ基本料金1,188円
0-120kWh:19.48
120-300:19.61
300-kWh:23.33
9,386円112,632(エネ)
現金
16,000円
96,632
コスモでんき基本料金1,188円
0-120kWh:17.46
120-300:23.06
300-kWh:26.06
10,040円dポイント
1-5%還元
114,456新規契約
5,000pt
(エネ)
Amaギフ
5,000円分
104,456
イデックスでんき基本料金1,176円
0-120kWh:17.05
120-300:22.07
300-kWh:23.90
9,585円dポイント
1%還元
各種割引
1,160円
112,706(エネ)
Amaギフ
7,100円分
105,606
ENEOSでんき基本料金1,188円
0-120kWh:17.28
120-300:22.25
300-kWh:23.97
9,664円ENEOSカード
ガソリン割引
楽天、dカード
提携あり
114,463初年度
基本料金
3か月無料
110,899
ONEでんき基本料金0円
23.40円
9,360円112,320(エネ)
現金
16,000円
Amaギフ
1,000円分
96,320
Looopでんき基本料金0円
23.4円
9,360円112,320Amaギフ
2,000円分
110,320
あしたでんき基本料金0円
23.0円
9,200円110,400110,400
J:COM電力基本料金1,188円
0-120kWh:17.37
120-300:22.83
300-kWh:23.45
9,441円使用量割
あり
113,289初年度
スタート割
330円/月
109,599
ソフトバンクでんき基本料金0円
24.44円
9,776円Tポイント
0.5%
116,725(エネ)
現金
11,500円
ギフト券
1,000円分
104,225
ドコモでんき基本料金1,688円
0-120kWh:17.46
120-300:23.06
300-kWh:26.06
10,540円dポイント
10%
113,832113,832
*2022/3/30時点の各サイト情報に基づき筆者作成。必ず情報サイトで最新情報のご確認をお願いいたします。


この比較表で切替キャンペーン含めた1年目料金ではどこが最も安いのか、キャンペーンのない2年目以降の実力値ではどこが最も安いのかを確認することができます。こうして見ると、改めてエルピオでんきの月間料金は安かったんだなぁと思い知らされます。(しかもこれに現金18,000円のエネチェンジ限定切替キャンペーンがついていました。)


切替の手間を省きたい方は、1年目だけの数値に囚われず、契約継続した場合の費用も確認することが大切です。一方で、最安コスト実現のための手間は惜しまず、キャンペーン条件を充足する毎に乗り換える電力会社ホッピングをされる方は、1年目価格の数値だけ見て判断するのもアリかもしれません。


新電力は、エルピオでんきほどの価格パンチ力はないもののやはり安さは際立つ。通信インフラ、エネルギーインフラ系も進出してきており健闘していますね。


まずはコスト命です。各項目でTOP5に入った猛者を選出していきます。

次にそれらの契約の縛り、経営母体といった切り口を加えて、確認します。

電力事業者月間料金
(400kWh)
ポイント還元年間料金
(円)
1年目料金契約の縛り経営母体
ミツウロコ9,386円112,63296,632解約手数料
0円
ミツウロコ
グリーンエネルギー
コスモでんき10,040円dポイント
1-5%還元
114,456104,456解約手数料
0円
コスモ石油
マーケティング
イデックスでんき9,585円dポイント
1%還元
各種割引
1,160円
112,706105,606解約手数料
0円
新出光
ONEでんき9,360円112,32096,320解約手数料
0円
グランデータ
(2018~)
Looopでんき9,360円112,320110,320解約手数料
0円
Looop
(2011~)
あしたでんき9,200円110,400110,400解約手数料
0円
TRENDE
(東京電力)
ソフトバンクでんき9,776円Tポイント
0.5%
116,725104,225解約手数料
550円
SBパワー
(ソフトバンク)
*2022/3/30時点の各サイト情報に基づき筆者作成。必ず情報サイトで最新情報のご確認をお願いいたします。


むむ!ソフトバンクでんきだけ、契約の縛りがあるのですね。

むむむ!まだ聞きなれない若い企業もありますね。。


さぁ、どう判断しましょう。


比較表から導き出した結論は・・



結論から申し上げると、今回ミツウロコに切替えることにしました。

圧倒的コスト優位性から、ミツウロコとONEでんきの一騎打ちになったのですが、第三の切り口である経営母体を決め手として、ミツウロコを選びました。

決して、ちびまる子ちゃんが好きだからとか、CMが耳にこびりついて頭から離れないからとかいう理由だけではありません。そして、ONEでんきについて、怪しいとか危ないとかいう情報があったわけでもありません。しかし、前述の通り自分が主導権を持って変更する以外の要因で、生活インフラの変更作業を強いられる可能性は少しでも減らしておきたいので、今回は老舗のミツウロコにすることに決定しました。

コスト優位性からONEでんきを選ぶという選択肢も捨て難いのは事実です。。募集状況は流動的で、もしかするとより魅力的なキャンペーンが出てくるかもしれませんが、今回は4/30の切替完了まで時間も限られているので、今この時の最善策で手を打っていきたいと思います。


他の会社も、エネチェンジなどの仲介サイトや独自でも切替キャンペーンを打ち出していたり、提携ポイントを多く作って経済圏に入り込んでいたりと、顧客取り込みへの工夫を感じることができました。世界的エネルギー事情が落ち着いたら、また熾烈な価格競争が始まることになるでしょう。そのときまでに後悔しないよう、しばらくはミツウロコさんにお世話になることにします。


そうそう、エネチェンジ経由で変更することを忘れないようにしないと、切替キャンペーンの恩恵は受けられません。皆さんも気をつけましょう。


               ↓↓↓


エネチェンジ




以上です。

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