つみたてNISAを始めてみたけど、何を買ったらいいんだろう?
全世界株式のバランス、全米株式の勢いはわかったけど、
いつまでもアメリカ頼みでいいのだろうか?
新興国市場の可能性に投資する方法はないのかな?
その選択をするための考え方や根拠も知りたいな。
今回は、そんな疑問の解決策になればと、自分の実際の投資先選定にあたり、私が血眼になって調べた差別化ポイントをできるだけわかりやすくまとめてみたシリーズの新興国株式編です。
●こんな方におすすめ
☑ 新興国株式インデックスの魅力って何?
☑ 新興国対象のインデックスに、どんな投資信託ファンドがあるのか知りたい方
☑ それぞれのファンドのちがい、それぞれの強みを詳しく知りたい方
☑ eMAXIS Slim 新興国株式 と SBI雪だるま(新興国株式)で悩んでいる方
資産形成を目的としたつみたてNISA。
投資信託を運用する上では、長期保有がリスクのミニマイズに効果があることは歴史が証明しています。
(未来のことは誰にもわからないものの・・)
もし下げ局面に直面しても、心を強く持ち保有し続けるためには、客観的内容を把握した上で、自分が魅力を感じる先に投資することが最も大事なことです。
投資信託ファンド選びの参考にしていただけると嬉しいです。
はじめに
常々言われているように、インデックスファンドでの資産形成のポイントは、「長期保有」です。
株式市場は上がり下がりするのが当然です。上げ下げを繰り返しながら、長い目で見れば、資本主義経済は成長していきます。未来のことは誰にもわかりませんが、歴史上、10年以上のスパンであれば、どの期間を切り取っても世界経済は成長しています。
そう信じてしっかり恩恵に与るためには、下落時に狼狽売りしない強い握力、淡々と積み増し継続することができる胆力が必要で、その2つを形成するのは「自分なりの軸を持った判断」なのです。
インデックスファンドの選び方のポイントは、三段階で検討することです。
今回の記事では、①アセットクラスの中でも、「新興国の株式市場」に魅力を感じる方が、
②ベンチマーク③投資信託ファンドを選択する際のヒントにしていただけるよう、まとめております。
この記事の結論を導くために、判断するためのデータをまとめたサマリ表が下記となります。これらのデータを基にして、どのような判断基準の考え方があるのかを、ご参照いただけますと幸いです。
以下に、詳細説明して参りますので、ご参照ください!!
※毎度の記載ですが、間違っても「他の人がそうしているから」という安易な理由だけで、あなたの貴重な資産を投下しないでくださいね。必ず、自分が納得した商品を選ぶことが、長期保有のための第一ステップです。
「なぜ新興国株式の中でも、このインデックスファンドを選んだのか?」
明確にその答えを持って判断することで、強い資産運用をしていきましょう!!
新興国株式インデックスの魅力
アセットクラスで「株式」を選んだ場合、新興国株式の成長性・可能性ってどうなの?と疑問になるでしょう。新興国株式とは、先進国以外の国で、特に経済成長著しい中国・台湾・韓国・インド・ブラジルといった国々の株式を対象にしたインデックスです。
リーマンショックまでの世界経済の成長を支えていたのは新興国企業の成長ですし、これから先も豊富な労働力や伸びしろに期待しないわけがありません。
確かに、今後の大成長が期待できる新興国株式に、価値が高い順に投資でき、幅広い地域のあらゆるセクターを網羅的に含んでいる新興国インデックスファンドは、新興国の成長を取りこぼさないためには望ましいインデックスだと思います。
「全世界株式に含まれる新興国株式比率だけでは満足できない!」
「もっと新興国の可能性にウェイトを置いてもいいのではないか!」
そのお気持ち、よくわかります。
でも果たしてその期待だけで動いてもいいものなのか?
魅力と株価は必ずしも連動しない?その注意点を合わせてみていきましょう。
新興国株式インデックスの注意点
新興国=人口爆発、というわけではない
新興国といえば、増え続ける人口を武器に、豊富な労働力、拡大する市場、というイメージがありますが、実は必ずしもそうとは限らないということも知っておくべきです。
多くの新興国株式ファンドの投資国シェアトップ(約4割)を占める中国の人口増加率は頭打ちになっていて、2025年をピークに減少に転じる見通しです。これからは、彼らも限られた人口の中で「労働生産性の向上」や「社会福祉」といった課題に手を打っていかなければ、持続的な成長は望めない状況に来ているという事実も把握しておきましょう。
GDP成長=株価上昇ではない
今後も高いGDP成長率が見込まれる新興国各国。
「むしろ、伸びしろしかないよね!(最高のネガポジ言葉)」
「GDP高成長=株価も高成長やろ!」
という期待に前のめりになってしまいますが、少し冷静になってください。
「GDP成長率と株価上昇は比例しない」のだそうですよ。
現に、今や成長著しい「中国」を例に見てみると、
中国のGDP額
2000年 1.211兆USD
2020年 14.861兆USD
実に中国のGDPは、この20年間で12倍になっています。
一方で、株価は?ということで、中国株式市場の値動きを示す「株価指数」をみてみると、
中国の主な株価指数の過去20年間の推移
上海総合指数:約1.68倍
深セン総合指数:約3.81倍
香港ハンセン株価指数:約1.75倍
いずれも大きな成長を示しているが、GDP成長率の12倍!と比較するとインパクトに欠けると数値となっています。
ここで知っておいていただきたいのは、
GDP成長と株価(時価総額)が必ずしも連動しない。
すなわち、今後確実にGDPが成長する新興国に投資していれば、同じく保有株価も上昇する!というわけではない!ということです。
この事実を把握しておいていただくことで、成長を信じて、やみくもに新興国株式の比率を増やすということは避けられると思います。
現地通貨との為替リスクも忘れないで
新興国=経済成長国と言えば、物価の上昇、インフレーションがつきものです。
通常、インフレーションが起こると通貨の価値は下落します。
なので、株価が現地通貨ベースで大きく上昇しても、外貨(米ドルや日本円など)に対しては通貨安影響で相殺されてしまい、せっかくの株価上昇の恩恵を受けられないということが起こりえます。
政府がうまく財政出動等で市場コントロールを果たせるか、その新興国の通貨リスクも負うということを忘れないでください。
すでに期待値は株価に織込み済?
成長に対する期待値はある程度すでに株価に織り込まれていると考えるべきです。株価は実績と予測に基づいて変動します。新興国の成長性はすでに皆の知るところであり、その期待を上回る水準で成長しない限り、株価が大きく成長することもない、ということです。
総じて、新興国は経済成長が確実、だからといって、必ずしも株価アゲアゲ~!というわけではない!!ということを認識しておかないと、迂闊に手を出して後悔してしまうことになりますので、注意しましょう。
新興国株式インデックスファンドの選び方
ここまでで、新興国株式の魅力とそこに潜む注意点を見てきました。
注意点を理解された上で、やはり、ご自身のポートフォリオでの新興国比率を増やす方向でメンテナンスしておきたい方もいらっしゃるかと思います。
例に漏れず、私もそのひとりです。特に中国、インドに従来予測以上の成長を期待することから、アセットクラスに新興国株式を盛り込むことにしました。
これは完全に私の経験に基づく主観ですが、これまでビジネスで接してきた中国人、インド人の方が、私が思っていたよりもエネルギッシュで向上心に長けていたからです。何より自国の発展を確信している、発展のために力を尽くしたい、そんな自身と貪欲さを身を以て感じました。
もちろん私がご一緒したことがある一部の方だけをみて全体の評価はできるはずもありません。しかし、ひとつの事実として私の中には強い印象が残っています。
私個人としては、彼らに、彼らの会社に、彼らの国の成長に期待せざるにはいられません。
さて、感情論はここまでにして、ここからは、新興国株式インデックスに投資できるファンドの選び方をご紹介します。
いつもの通り、ベンチマークの確認、投資信託ファンドの比較、という形で進めていきますので、新興国株式インデックスを投資対象にするかしないか迷われている方も、前向きにファンド検討に進まれる方も、是非ご参照いただければと思います。
ベンチマーク
ベンチマークとは、インデックスファンドが連動を目指す指数のことで、新興国株式のインデックスには代表的な2つのベンチマークがあります。
どのベンチマークに連動を目指すのかは、そのファンドの運用成績である「リターン」・「リスク」といったパフォーマンスを左右する重要な選択基準となりますので、その違いをしっかり見ていきましょう。
MSCI EMI
再びの登場となりました、天下のMSCIです。
MSCI EMIとは、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル・エマージェンシー・マーケット・インデックスの略称で、モルガンスタンレー証券の新興国株式ファンドです。
新興国27か国の大型・中型株式 約1,300銘柄に投資、カバー率は約85%を誇ります。
今回も、このベンチマークに連動を目指す①eMAXIS Slim新興国株式の目論見書より、対象国や対象企業を引用されていただきますね。だって、わかりやすいんですもん。。
投資対象国・地域の構成比率
やはり、中国が約4割と多いですね。続いて、台湾、韓国と東アジアが続きます。次に豊富な労働力を有するインド・ブラジルとBRICSに名を連ねる国々が並んでいきます。
ここでのポイントは、韓国を新興国に含むということです。のちに紹介するFTSE エマージング・インデックスとの相違点になってきます。
続いて、組入れ上位10銘柄はこのようになっています。
全世界株式でも上位銘柄常連の半導体メーカーTSMCや、SNSで有名なテンセント、中国版アマゾンと言われるアリババと言った有名企業が名を連ねています。
以上が、MSCI EMIの概要です。
FTSE エマージング・インデックス
次は、②楽天バンガード新興国株式と③SBI雪だるま(新興国株式)が連動を目指すFTSE エマージング・インデックスです。
こちらも全世界株式に続いての登場となりました、FTSEです。
FTSEのおさらいですが、FTSEで「フッツィー」と読みます。イギリスの新聞社であるFinancial Timesと英国ロンドン証券取引所London Stock Exchangeが共同で設立した会社なので、FT+SE=FTSEです。エマージングインデックスは、新興国株式インデックスのことですね。
新興国24か国の株式大型・中型 約1,800銘柄に投資しており、対象国株式の約90%の銘柄をカバーしています。全世界株式の時と同様、前述のMSCI EMIよりも投資先が細かく行き届いていることになります。が、MSCI EMIでは新興国株式三番手の大きなシェアを占める韓国市場を含まない、というのが大きな特徴です。
投資対象国・地域の構成比率
FTSEでは、韓国を「先進国」として扱っているため、エマージング・インデックスには韓国が含まれていません。そのため、中国・台湾・インドといった上位国の比率が、MSCI EMIに比べて高くなっています。
組入上位10銘柄
MSCI EMIとの違いは、4位にいた「サムスン電子」がいなくなったことですね。
比較検証
この2つのベンチマークを比べてみましょう。
両者に共通することは、GDP世界第二位の経済大国、中国に40%近くの資本を割いていること、以降、東アジア・BRICSを中心に新興国有望企業に時価総額に応じて効率よく分散投資をしていることです。
異なる点としては、それぞれの先進国・新興国の定義の違いから、MSCI EMIは韓国やポーランドを新興国と位置づけ、このインデックスの投資対象としているのに対して、FTSEエマージング・インデックスは、韓国やポーランドを先進国と位置づけ、このインデックスの投資対象からは除いています。
特に投資先シェア上位の韓国を除くか除かないかは、その動向次第では、リターン・リスクにも影響がでてくるかもしれません。
迷ったときに、韓国に将来性・成長性を感じられるかもひとつの判断要素となるでしょう。
次に、この2つをベンチマークとする米国ETFの実績を用いて、それぞれの成績を見てみたいと思います。ベンチマーク運用成績に関することなので、投資信託ファンドの紹介より先にここで述べますが、あとでも詳しく説明します。紹介の順番が前後してしまうことをご容赦ください。
先に結論(サマリ)を記しますので、ここで各ファンドとETFの関係性をご確認ください。
「ベンチマーク」欄の指数名と、「代表的ETF」欄のファンド名をご参照いただければと思います。
MSCI EMIに連動を目指す代表的ETFが「EEM」
FTSEエマージング・インデックスに連動を目指す代表的ETFが「VWO」と「SCHE」となります。
EEMはブラックロック社、VWOはバンガード社、SCHEはシュワブ社という、いずれも米国大手ファンドが運用するETFのことです。
ここでは、ベンチマークと代表的ETFの組み合わせをご認識の上、実績チャートを確認ください。
【実績チャート】
2011年8月~2021年8月の過去10年間のリターン実績
2020年8月~2021年8月の過去1年間のリターン実績
このように、過去10年の投資リターン実績は、FTSE エマージング・インデックスとの連動を目指すSCHEが+57.4%でトップ。リスク(振れ幅)の大きさを示すボラティリティもSCHEが最小でした。
過去1年間の投資リターン実績も、FTSE エマージング・インデックスとの連動を目指すVWOが+18%でトップ、ボラティリティもVWOが最小という結果になっています。
これはあくまで実績であり、将来の成績を保証するものではありませんが、FTSE エマージング・インデックスの方が良い成績を収めているという参考情報を得ることができました。
判断基準① ベンチマーク
ベンチマーク情報を踏まえてのチェックポイントです。
・分散効果によるリスク・リターンをどう想定するか
→対象株式数を増やすことで個社の業績インパクトは薄まる
→小型株まで含むことで個社が伸びる可能性も、傾く可能性も両方を孕む
・対象国に韓国が含まれるか、含まれないか
→韓国の成長性に期待をするか、しないか
ただし、全世界株式の検討時と同様、分散効果によるリスク・リターンは相殺関係にあり、どちらのウェイトを重くみるかの想定など不可能であることから、対象国(韓国の有無)と次項のファンド特性を基に、投資信託ファンドを選んでもいいのではないかと考えます。
投資信託ファンド
それでは、投資信託ファンドの中身を見ていきましょう。
新興国株式インデックスに投資できる投資信託は3つあります。
①eMAXIS Slim新興国株式
②楽天・新興国株式インデックス・ファンド
愛称:楽天・バンガード・ファンド(新興国株式)
③SBI・新興国株式インデックス・ファンド
愛称:SBI雪だるま(新興国株式)
これら人気の投資信託を、ベンチマーク、コスト面、安定性(純資産額)の切り口からまとめたものが、下表になります。
新興国インデックスファンドに投資しようと思ったら、投資信託①~③の中で、どれを選んだらいいのだろう?その違いを具体的に見ていきましょう。
比較検証
ベンチマーク
①eMAXIS Slim新興国株式はMSCI EMIを、②楽天バンガード新興国株式と③SBI雪だるま新興国株式はFTSE エマージング・インデックスをベンチマークとしています。
この2つのベンチマークの相違点は前述の通り、対象国に韓国を含むか含まないかが大きな相違点となります。韓国の成長性か、中台印の将来性かが、判断基準となるでしょう。
リターン実績は詳細を保証するものではないですが、参考情報までです。
ベンチマーク連動性
ベンチマークにどれだけ忠実に連動できているかの指標になります。
ベンチマーク連動性については、③SBI雪だるま新興国株式が抜群です。①②も悪い数値ではないのですが、見劣りしてしまいます。
①eMAXIS Slim新興国株式はMSCI EMIに連動することを目的としたポートフォリオを組み、投資運用を行います。
②楽天バンガード新興国株式は米国ETF・VWO(バンガード社)に、③SBI雪だるま新興国株式は米国ETF・SCHE(シュワブ社)に投資することで、それぞれベンチマークに連動することを図っています。
コスト面
コスト面では、信託報酬・実質コスト(変動しうる)ともに、③SBI雪だるま新興国株式が№1となっています。
ここでも②楽天バンガードはコストの高さが目立ちますね・・。
純資産額
純資産額が大きいほど人気であることを示し、また安定的に資産運用をする上でも重要な項目となります。
これは①eMAXIS Slim新興国株式が圧倒的規模を誇ります。eMAXIS Slimシリーズ、人気ですね。
まとめていきましょう。
判断基準② ファンド面
・コストの安さを重視するか。
・コストが高くても、連動するETF(バンガード)ブランドを信じるか。
・純資産規模が大きく安定性がある方がいいか。
これらの観点から、ご自身の重視するポイントに適したファンドを選択しましょう。
自ずと、①eMAXIS Slim新興国株式と③SBI雪だるま新興国株式の二者択一になるのではないでしょうか。
最後に・・結局どれがいいのかな?
インデックス投資においてどの国・地域を投資対象にするかは非常に重要な要素です。
投資対象を決めたら、次は、最も効率よく、コストを抑えて運用できるファンドを選ぶべきですよね。毎年、コスト垂れ流しなんて、せっかくの資産運用に泥を塗ってしまいます。
長期運用のポイント
・自分が考えて設定したアセットクラス(国・地域・セクター・銘柄)であること
・コストがミニマイズされた投資信託ファンドであること
この2点から判断して、アセットクラスに「新興国株式」を設定したのであれば、
現時点では、③SBI雪だるま新興国株式が最良の選択ではないでしょうか。(個人的意見です)
実はこれまで①eMAXIS Slim新興国株式に積立投資をしていました。ですが、今回の比較調査結果を踏まえて、来月の積立から変更しようと考えています。
その理由は、1)コストが圧倒的に安いこと、2)ベンチマークの対象国がより私の方針に合っていること、の2点です。
1)については言わずもがなですし、もしかしたら今後eMAXIS Slimシリーズが追い上げてくる可能性もあるかもしれません。
2)については、韓国の成長に期待していないわけではありません。大好きな国のひとつです。ただ、私が新興国株式をアセットに選んだ時に重視したかったことは、私に期待を持たせてくれたビジネスパートナーが働く中国・インドへのウェイトを大きくしたかったからなのです。
ベンチマークをMSCI EMIでなくFTSE エマージング・インデックスを選ぶことで対象から外れてしまう韓国やポーランドへの投資は、全世界株式インデックスでも実施できています。
そこはそれで十分と割り切り、より効率的に意中の対象先への投資比率を上げることができる③SBI雪だるま新興国株式を選ぶべきだと、考えました。
投資とは「利益を生んでくれる資産にお金を投じること」で、個別銘柄への投資と根底の考え方は同じで、期待する企業(地域)にウェイトを置いて出資すべきです。
※他地域の株式インデックスについての考察結果もまとめていきますので、ぜひ、皆さんの投資先選びの参考にしていただけますと嬉しく思います。
なお、この考察を見ていただいているということは、新興国株式比率を増やそうかどうか迷われている方もいらっしゃると思います。将来リターンの予測について少し触れておくと、J.P.モルガン社の2021 Long-Term Capital Market Assumptions によると、「世界株式」の期待リターンは3.7%なのに対して、新興国株式の期待リターンは5.1%となっていますので、このデータだけを参考にすると新興国株式の比率を増やしておくことはアリかも知れませんね。
最後に、毎度毎度でくどいですが、大事なことなので何度も言います。
ちなみに、私は今回の考察結果から一部投資先ファンドを変更しますので、自分に言い聞かせる意味で赤文字項目を追加しています。
▼長期保有目的の投資信託ファンドは、「周りがそうしているから」という理由で安易に妥協して選択しない。自分の考え・根拠を持って、出資先を決める。
▼特にNISA制度は年間非課税枠が決まっており、一度投資した非課税枠は戻らないため、投資前の分析・判断が必要。
▼自分の判断を信じられるから長期ホールドできる。市場から退場した時点で、あなたの利益(損益)は確定する。それ以降は良くも悪くも増減しない。
▼毎年のポートフォリオの見直しも大事。組み換えありきではなく、自分の考え方の軸に対してブレていないかの点検作業。
▼もし、途中で投資先ファンドを変更する場合も、これまで積み立ててきた変更前の投資信託は売却しないこと。積立額は増えないが、複利効果は継続する。(売却しても非課税枠は戻らない)
つみたてNISAの運用結果が現実になる、つまり、運用額を払い出すのは、つみたてNISAの非課税期間をフル活用した場合、20年後なのです。(私の複利効果最大法で言えば、下手すると40年後)
※なぜ長期保有が推奨されるのか。複利効果の魔力については下記記事をご参照ください。
その間、あなたの大切な資産をファンドに預け、どんなに暴落があろうとも、一喜一憂せず、世界各国の首脳陣の経済政策に期待し、がっちりホールドし続けなければ退場、負けが確定してしまいます。※
※個別株投資の場合は、致命傷を避けるために「損切り」が大切。長期保有を目的とした投資信託とは戦い方が全く異なりますので、くれぐれもご注意ください。
自分が納得した確固たる決意と冷静かつ柔軟なメンテナンス姿勢を持って、強いインデックス投資運用を行っていきましょう!
以上で、新興国株式インデックスについての考察を終わります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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